ダイバーシティが目指すゴールはどこにある?

社会でも企業でも重要性が叫ばれている「ダイバーシティ」。いまや、「ダイバーシティ」という言葉を毎日の会話やメディアで聞かない日は少ないほどです。

しかし、世の中のダイバーシティへの理解が進む一方で、一種のバズワードとして独り歩きしている感も否めません。

もし近い将来、ダイバーシティ推進がさらに浸透していくのであれば、私たちの目指すゴールはどこにあるのでしょう?

理想は「ダイバーシティ」を言わない世界

「目指すのはダイバーシティの推進が不要の世界になること、つまりマイノリティの人々が意識をせず過ごせる世界になることではないでしょうか」と話すのは、ヤフー株式会社でダイバーシティ推進に取り組む西田修一さん

西田さんは、執行役員としてSR(Social Responsibility)推進統括本部の責任者を務めるとともに、LGBTをテーマとした「レインボープロジェクト」の責任者でもあります。

Yahoo! JAPAN IDの取得時に性別を「男性」「女性」以外に「その他」「回答しない」の二者択一ではない選択肢を設けるなど、LGBT当事者が安心して過ごせる環境整備と組織風土の醸成を推進しています。

ヤフーのコーポレートブログの中で、西田さんはこう指摘します。

「多様性を大切にする」とわざわざ言わなければならないのは、現状がそうではないから。たとえば、男性と女性が活躍している割合が同じになったら「もっと女性の活躍を推進しよう」と言う必要はなくなりますよね。

それと同じように、マイノリティーの人がそれを一切意識せずに過ごせる社会。究極は、「男性」「女性」という性別の話すらしなくていい、そんな世界が理想なのかもしれません。

——Yahoo! JAPANコーポレートブログより引用

つまり、ダイバーシティ推進の理想は、その名を広めることではなく、わざわざ「多様性を大事にする」という必要がない世界、と言えるのではないでしょうか。

企業をあげてのダイバーシティの取り組み

西田さんの働くヤフーは、「課題解決エンジン」として、情報技術で人々や社会の課題を解決することをミッションに掲げ、特に取り組むべき領域の一つに「ダイバーシティの推進」をおいています。

ヤフーが重視するものは、大きく分けて2つ。ひとつは、「個人の尊重」

「才能と情熱を解き放つ」というコンセプトのもと、経験・価値観・ライフステージ・属性の違いにかかわらず、従業員が最大限の能力を発揮し、多様なサービスや事業のイノベーション創出することを目指しています。

女性の活躍推進にとどまらず、2013年からは新卒の外国人を採用する「グローバル採用」、2015年からは「障がい者インターン」も行い、多様な個人を受け入れています。

もうひとつは「集団思考に傾きがちな組織のあり方を見直すこと」

これは「少数者の意見や考えが、集団思考を是生するうえで重要」だと考え、意見がマジョリティに傾きすぎたり、視点が偏らないようにする取り組みです。また、社内にどのようなマイノリティの人が働いているのかを社員に共有し、お互いが一緒に働きやすくなるような工夫もしているそう。

ダイバーシティを「当たり前に」

そんなヤフーで働く西田さんと対談するのは、フリーライターの佐久間裕美子さん。佐久間さんは、20年以上ニューヨークでライターとして活動し、多文化社会のアメリカの変遷と、その中で様々な生き方を選択する人々を取材してきた方です。

著書『ピンヒールははかない』(幻冬舎)では、果敢に恋愛や別れを繰り返しながら、社会の中でいきいきと頑張っている女性たちの姿が描かれています。

欧米のシーンを知る佐久間さんに、日本のダイバーシティをめぐる状況はどのように映るのでしょうか。

MASHING UPでは、西田さんと佐久間さんが、ダイバーシティ推進を一時的なブームではなく、「当たり前」にするための方法をディスカッションします。

 
西田 修一(ヤフー株式会社)

2004年、ヤフーに入社。2006年から「Yahoo! JAPAN」トップページの責任者を務める。2013年に検索部門へ異動し、東日本大震災の復興支援キャンペーン「Search for 3.11 検索は応援になる。」や検索で一年を振り返るイベント「検索大賞」を立ち上げる。2015年4月に検索事業本部長及びユニットマネージャーに就任。2017年4月より、執行役員コーポレートグループ SR推進統括本部長。
 
佐久間裕美子(sakumag.com ライター)

1996年に渡米し、1998年からニューヨーク在住。出版社、通信社などを経て2003年に独立。著書に「ピンヒールははかない」(幻冬舎)、「ヒップな生活革命」(朝日出版社)、翻訳書に「世界を動かすプレゼン力」(NHK出版)、「テロリストの息子」(朝日出版社)。慶應大学卒業。イェール大学修士号を取得。

「ダイバーシティ」を一時的なブームに終わらせないために
11月29日(木)15時50分〜16時40分
TRUNK(HOTEL) 2F MORI

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