注目度が高まるキーワード「共感」。キーパーソンが語る「企業発の未来」とは

情報もモノも供給過多な時代を迎えた今、さまざまな場所で「共感」という言葉を耳にするようになりました。

とくにテクノロジーの分野では、サービスやプロダクトなどに新たな価値を付与・創造するために必要なものとされ、多くの企業がこれを軸に、新しい挑戦をはじめています

これまでにない価値観で生み出された製品が理解され、購入されることで、人々や社会の未来が変わります。

MASHING UPでは、生み出すプロダクトで社会に影響を与え続けてきたKDDI株式会社の松木 恵さん、パナソニック株式会社の片山 朋子さんに加え、コミュニケーション・ディレクターとしてあらゆる「共感」を生み出してきた佐藤尚之さんの3名で、ディスカッションを行います。

本記事では、登壇者の一人である松木 恵さん(KDDI株式会社)に、セッションに先駆けて、その基本的な考え方を伺いました。

松木 恵さんに聞く、『共感』が変えた製品開発の在り方

——まずは、松木さんが考える「共感」とはどんなものか教えてください。

「共感とは、相手のことを置かれている背景も含めて理解し、その考えに寄り添って行動すること。そして、その行動に対して、相手からも理解・納得が得られ、応援していただける状態ではないかと思っています」

——ビジネスシーンにおいて、なぜ今、共感が重要視されているのでしょうか?

「ライフスタイルが多様化し、個々人によって異なる多様な価値観への対応が企業に求められているからだと思います。

例えば、弊社から11月末に発表予定の『INFOBAR xv』は、『このデザインが好き』や『スマホではなくケータイ』というような声に応えるもので、必ずしもマス向けとはいえない製品です。そのため、これまで当社ではなかなか製品化に結びつけにくいものでした。

しかし一方で、この価値観を持つ方にとっては、それが『絶対』であり、譲れないポイントでもあります。そのため、『共感』という考え方をもとに、この価値観に寄り添う新商品を出すことを決めました」

 

2018年11月末に発売になる「INFOBAR xv」。

 

——「INFOBAR」は2003年の発売から15年にわたり多くのファンに支持され続け、「INFOBAR xv」の発表は大きな話題となりましたね。松木さんが企画を担当・推進されたそうですが、その発売背景を改めて教えてください。

「『au design project』の15周年を記念して、昨年、そのデザインを振り返る「ケータイの形態学」という展覧会を開催したのですが、驚くほど多くの反響をいただきました。その中でも特にINFOBARシリーズの人気が高く、以前使用されていた方や、今でも長く大切にお使いの方から、新しいINFOBARを期待する声をたくさんいただきました。

そうしたファンの方々の声が後押しになって、初代モデルのテンキーをベースとした『INFOBAR xv』を発売するに至りました。

このプロジェクトを推進していく原動力となったのは、INFOBARファンの方たちと一緒に企画を作り上げたい』という思いです。

今夏に製品発表をしてから現在まで、ファンミーティングを開催したり、クラウドファンディングを通して端末に支援者のお名前を入れる企画を実施したり、ファンの皆さんと共に盛り上げていく試みを多数展開しています」

——今後、共感を重視したサービスやプロダクトが増えることで、企業やビジネスシーンはどう変わると思いますか?

「企業目線でいうと、お客さまとのコミュニケーションの取り方が変わると思います。一方的な情報発信ではなく、双方に考えや思いをシェアできるコミュニティがあって、その中ではポジティブな情報だけではなく問題や改善も共有しあえることが必要になるかと思います。

『au design project』ではWEBやSNS上で積極的にコミュニケーションをとるようにしていますが、『企業とお客さま』という垣根はなくして、フラットな関係を目指して取り組んでいきたいと考えています」

——最後に、MASHING UPのセッションに期待することを教えてください。

「『INFOBAR』は、お客様さま=ファンを大切に実行しているプロジェクトです。ですが、いちばんのファンは担当社員自身——そうした強い思いをもって取り組まなければ『共感』を求めることは不可能だと思います。ご来場くださる皆さまに、私たちのそんな思いが伝わるようなセッションになれば、と考えています」

すでに『共感』はビジネスを変え始めている

『INFOBAR xv』の誕生のように、少しずつ、私たちの身の回りのプロダクト、サービスは変わり始めています。

ビジネスシーンにおける「共感」という言葉の意味とその可能性とは。今後どのような「共感」が必要とされるのか。

11月29日に行われるMASHING UPトークセッション「企業が『マイノリティの共感』に取り組むワケ」では、回答してくれた松木さんと、片山朋子さん(パナソニック 株式会社)、佐藤尚之さん(株式会社ツナグ)が、より詳細にディスカッションを深めます。

社会を変える最先端のビジネスモデルが明らかに。ぜひ、ご期待ください。


松木 恵さん
KDDI株式会社 商品企画本部 プロダクト企画部 端末2G グループリーダー

第二電電株式会社(DDI)入社したのち、2000年10月KDDI株式会社発足。 コンシューマ営業(インターネット・モバイル)に従事した後、商品企画本部にてauの商品企画・開発を担当。 2016年4月から事業統括担当役員付補佐を1年間経験し、2017年4月より現職。 現在は、INFOBARをはじめお客様のニーズに沿ったauオリジナルモデルの企画を推進し、 商品を通してauのお客様体験価値向上に取り組む。


片山朋子さん
パナソニック 株式会社 未来戦略室

2008年パナソニック入社。R&D部門でのデジタル家電向けソフトウェア開発を経て、日・米での新規事業開発に従事。 2017年2月より現職。「未来のくらしのプロトタイプ」プロジェクト等の活動を通して、 パナソニックの超長期の戦略立案を行っている。


佐藤尚之さん
株式会社ツナグ 代表取締役

(株)電通にて、コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・ディレクターとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」「明日のプランニング」など。最新刊は「ファンベース」。

 

また、松木さんが商品企画を推進するKDDI株式会社は、トークセッション「ゼロハラまでの道」に協賛しています。

性別に関係なくすべてのハラスメントについて、日本の法整備は非常に遅れています。そんな中、個人として、企業として、私たちができることは何か、具体的に考えいきます。

こちらも注目のセッションです。

企業が「マイノリティの共感」に取り組むワケ
11月29 日(木)15時15分〜15時55分
TRUNK(HOTEL) 1F ONDEN
*タイムテーブルはこちら

ゼロハラまでの道
11月30 日(金)17時20分〜18時00分
TRUNK(HOTEL) 1F ONDEN
*タイムテーブルはこちら

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